最も栄養価の高い野菜は「クレソン」!?米研究者発表
米ニュージャージー州のウィリアム・パターソン大学の研究者が17種類の必須栄養素の含有量をもとに作成した、「栄養素の高い果物と野菜トップ41」リストによると、クレソンが栄養価の高い野菜第1位となりました。
クレソンといえばどちらかと言うとステーキの付け合せ的な存在で日本人にとっては日常的に食べる野菜ではありませんが、
実は日本でも野草として定着してきており水辺などでは一般的な植物です。
和名は「オランダガラシ」その名の通りカラシ菜と同じアブラナ科の野菜です。
米研究者による野菜の栄養価ランキング
今回の研究成果はアメリカ疾病予防管理センター(CDC)の機関誌「Preventing Chronic Disease(慢性疾患を予防する)」の2014年6月5日号に発表されたものです。
同研究では、健康に重要とされるカリウム、食物繊維、タンパク質、カルシウム、鉄、チアミン、リボフラビン、ナイアシン、葉酸、亜鉛、ビタミンA、B6、B12、C、D、E、Kの17の栄養素の含有量をもとに食品がスコア化されています。
クレソン以下のランキングは次の通り
- 2位 白菜orチンゲンサイ
- 3位 フダンソウ(スイスチャード)
- 4位 ビーツの葉
- 5位 ほうれん草
- 6位 チコリー
- 7位 リーフレタス
- 8位 パセリ
- 9位 ロメインレタス
- 10位 コラードグリーン(非結球キャベツ)
- 11位 カブの葉
- 12位 カラシナ
- 13位 エンダイブ(レタス類)
- 14位 チャイブ(アサツキ)
- 15位 ケール
- 16位 タンポポの葉
- 17位 赤ピーマン
- 18位 ルッコラ
- 19位 ブロッコリー
- 20位 カボチャ
- 21位 芽キャベツ
- 22位 ワケギ
- 23位 コールラビ
- 24位 カリフラワー
- 25位 キャベツ
- 26位 ニンジン
- 27位 トマト
- 28位 玉レタス
- 29位 イチゴ
- 30位 ラディッシュ
- 以下略
日本人にとって馴染み深い野菜たちは・・・?
意外に感じるのは日本人にとって栄養価の高い野菜の代表であるニンジンやピーマンのランクが低いという点です。
ちなみに日本の文部科学省 食品成分データベースによると今回の研究結果とはまた違った側面が見えてきます。
カリウム- 1位 やまのいも
- 2位 さといも
- 3位 自然薯
- 1位 しいたけ
- 2位 ごぼう
- 3位 にんにく
- 1位 えだまめ
- 2位 そらまめ
- 3位 にんにく
- 1位 こまつな
- 2位 チンゲンサイ
- 3位 しゅんぎく
日本人とアメリカ人の普段食べる野菜の違いがこのランキングにもよく表れているといえるでしょう。
アメリカの野菜は生食用の葉物が多いという点。チコリやエンダイブも含むレタス類だけで5品目ランクインしているのに対し
アメリカ人にとっては馴染みの薄いシソ・サトイモ・ゴボウなど和食にとっては欠かせない食材が日本のランキングでは強いという点です。
野菜の栄養価も加熱調理のしかたや使用する部位によって変動するので、あまりこのランクにとらわれることもないのかもしれませんが、
西洋志向のつよい日本人にとってはこのニュースをキッカケにクレソンの株が急上昇したというのも間違いないところでしょう。
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