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移動式パッションフルーツで東京の涼を創出する


都市におけるグリーンカーテンはもはや夏の風物詩ともいえる存在となってきている。

ゴーヤや朝顔の種を配布して少しでも日差しを遮ろうという取り組みも各所で見られる。

そこで課題となるのが栽培管理だ。

実際にグリーンカーテンとして機能するためにはタネを撒いてから2カ月ほど水やりなどの手入れが必要となる

常時マメに面倒を見られる人やロケーションがあれば問題はないがなかなかそうもいかないところも多いだろう。

そこで今回紹介するのはすでに育った状態からスタートできる移動式グリーンカーテンだ。

2.5×2移動式緑化4 5×2移動式緑化3 5×2移動式緑化5

しかもいわゆる野菜ではなく果物だというところが特徴的といえる。

長崎県大村市の鈴田峠農園よりニュースリリースが届いたので紹介する。
このパッションフルーツの移動式緑化は特許登録も完了しているそうだ。
(特許登録番号:第5590537号)

5×2移動式緑化1

【ニュースリリース】
2020年東京オリンピックが開催されます。真夏の開催ということで選手や特に観客の方々の熱中症対策が大きな問題になっているようです。近年は30度を超える真夏日が連日することが多くなっており、日本の暑さに慣れない海外の観客の熱中症対策は重要です。

パッションフルーツの移動式緑化は、大きく育ったパッションフルーツを輸送して短時間で広い緑化を作る技術です。1本のパッションフルーツが幅10m長さ10mほどに大きく成長します。
設置例3育英幼稚園4
このパッションフルーツの移動式緑化を天張り式に取付ければ、パッションフルーツの広い木陰が簡単に出来ます。さらに葉にミストすれば、頭上で気化熱が起こり冷やされた空気が頭上より降りてきます。葉の下の人達は屋外でもエアコンの中にいるような、森林浴をしているような快適な空間になります。
設置例1鈴田峠農園直売所2
パッションフルーツとは中南米原産の多年生時計草の仲間です。葉に害虫が嫌う成分がある為、無農薬で育てる事が出来ます。蛾など害虫が大量発生する心配もありません。

農家のこれまでの経験や技術、知識で開発されたパッションフルーツの移動式緑化。さらに機械システム工学専攻・エネルギーシステム分野に長ける大学教授の協力を頂きながら、東京オリンピックの熱中症対策として研究を進めています。

また全国のパッションフルーツ栽培愛好家の市民グループ『日本パッションフルーツ友の会 会長籾穂隆 会員数877名』と連携を取りながら、東京オリンピックの際には日
本パッションフルーツ友の会のメンバーの皆さんが、都内でパッションフルーツの栽培管理を行なう準備も進めています。
設置例3育英幼稚園1
日本の農業技術を世界にPRする良い機会と捉え、また日本人らしい人と人の絆を大事にした事業と考え『パッションフルーツの移動式緑化による熱中症対策』を実現するために、弊社に無い技術に長ける企業様の技術的協力や、また広く日本パッションフルーツ友の会への入会を募りたく、プレスリポートさせて頂きます

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