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農村の「長屋」を拠点にした「経済実験」…東大経済学部学生による「ALUMONDEあるもんで」とは


   ALUMONDE あるもんで。
それは「贈り物」の交換所。大事に使ってきたものを誰かのためにそっと置いていく。ちょうど欲しかったものが目の前にふっと現れる。そんな微笑ましい贈り物文化の発信地に。。。

 農業とはまるで関係ないようですが、畑や農産物との関わりの中から生まれたというこのプロジェクト。掲載されているモーションギャラリーのサイトには次のように説明されています。

 「贈り物経済」を実践する場として

田んぼや古民家、神社といった昔ながらの風景が残る、国立市谷保。そこで仕事・活動・生活をしていると、お互い助け合いながら暮らしが回っているという実感があります。住まい、食べ物、育児、娯楽。生きていくのに必要な物事が、少なからず人との関わりの中で行われ、人の助けによって成り立っています。便宜上お金を介在させていることが多いですが、それは決して利益目的ではないのです。

起案者の吉澤さんは東大経済学部を休学し、滋賀県での援農プログラムや、農産物流通ベンチャー「エマリコくにたち」で働くなど農業の現場で多くの時間を過ごしました。そのなかで「暮らし」を自分自身で創りあげてゆくことの魅力に引き込まれていったといいます。
そして「手仕事技術」と「人間関係」をしっかりと作ればお金に頼らなくても暮らして行けるのでは・・・と考えたそうです。
たしかに農業はそもそも地面と種さえあれば食物を手に入れられる技術です。「天からの贈り物」ともいえるでしょう。

吉澤裕紀さん

吉澤裕紀さん

吉澤 農業

貨幣経済では、物や労働、時間など、何から何まで細かくお金で価値づけをします。それらが移動する際、必ずお金での取引が行われます。一方で、贈り物経済では、まずあらゆるものを天からの贈り物と考えます。だから、何かをもらうときは有り難く「贈り物」として受け取り、何かをゆずるときは喜んで「贈り物」として手離す。

ある人とALUMONDE あるもんでとの間の贈り合いは、必ずしもGIVE&TAKEの関係でなくても構いません。贈り物を与えるだけでもいいですし、贈り物を受け取るだけでもいいのです。大事なことは、ALUMONDE あるもんで との間だけにとどまらず、家族や恋人、友人も含めた、その人の人間関係全体の中でGIVE&TAKEがバランス良くなされていくことです。もっと言えば、贈るものの方が大きければその人はきっと素敵な人なのでしょう。

 とはいえ、そんな楽天的なとりくみスタートさせたとして勝ち目は有るのでしょうか?

吉澤さんは私は、ALUMONDE あるもんで は案外うまく回っていくのではないかと思っています。というより、そう確信しています。」と言い切ります。

一見危ういプロジェクトに継続性をもたせる仕組みは・・・

プロジェクトの概要は次のとおりです

全く制限を設けずにスタートしてしまうと、ALUMONDE あるもんで はゴミ屋敷と化してしまうかもしれません。はたまた、早々にすっからかんになってしまうかもしれません。ほとんど初めての試みなので、どのような動きが生まれるのか、全く予測が立たないのです。そこが当プロジェクトで最も面白いポイントなのですが、ひとまずスタートにあたって、下記のような「理念」と「お断り」を設ける予定です。

理念
1.長く使えるもの(主に木、金属、ガラス製)にこそ、価値がある。
2.正にいま欲しいと思う物こそが、あなたへの贈り物。
3.贈り物を受け取ったら、それ以上の贈り物をだれかに贈るべし。

お断り
1.ALUMONDE あるもんで に自ら運搬できないもの、置けないもの。
2.壊れたり劣化したりしていて、いますぐ使えないもの。(修理が必要なものは要相談)3.原則として、電化製品(電源で動くもの)、本、CD/DVD、衣類、食器はお断り。

ALUMONDEに改修予定の長屋

ALUMONDEに改修予定の長屋

手仕事でリフォームし1月OPEN予定

手仕事でリフォームし1月OPEN予定

今回のプロジェクト、正直に申し上げまして、うまくいくとおもっている人はほとんどいないと思います。そんな簡単に物が集まってくるわけないだろう。たとえ物が集まっても、ずるい人がごっそり持っていってしまうだろう。集まってくる物は汚くて使えないような物ばかりだろう。そもそもプレゼンターは無償でALUMONDE あるもんで を運営するなんて、どうやって飯を食っていくつもりなんだろう、と。

しかし私は、ALUMONDE あるもんで は案外うまく回っていくのではないかと思っています。というより、そう確信しています。なぜなら、本来、人はもっとおおらかな存在のはずだと思うからです。お金が関わってくるとどうしても細かいことにこだわりがちですが、お金さえ関わらなければもっと気楽に、もっと優しくなれる気がします。この地球という美しい星に生まれてきたこと自体が天からの贈り物。だから生きている間に、その恩を地球や生き物や誰かに返していきたい。そんな素直な気持ちが自然に備わっているのではないでしょうか。

ALUMONDE あるもんで がなんだかんだで継続し、そこに人の温かい一面がたくさん垣間見られれば、このプロジェクトは大成功だと思っています。みなさまのご支援、ご声援を、どうぞよろしくお願いいたします。

意欲的なこの取組興味のある方は

プロジェクト詳細が クラウドファンディングサイト モーションギャラリーMotion Galleryにて公開中です

https://motion-gallery.net/projects/alumonde_kunitachi

arumonnde

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