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東京で新規就農!?東京NEO-FARMERS!とは


東京都で新規就農する人が増えています。

その中心的グループである「東京NEO-FARMERS!」の集まりに参加してきました。

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「新規就農」のハードルとは?

実家が農家ではなく、また出身地でもない地域で農業をはじめるには様々な難しい問題があります。

たとえば

◆農地をなかなか借りられない(法的な制限も大きい)

◆初期投資が大きい (耕運機・軽トラなどの重機、ビニールハウス、農具、肥料、種苗、住まい、作業場など)

◆投資は大きいが、売り先を見つけるのは難しく、単価は安い

◆地域社会との良好な関係づくりを求められる(祭りなどの町会活動や消防団に所属するなど時間をかけてコミュニティに入る努力が必要)

などが代表的な課題といえるでしょう。

最近は農業生産法人も増え「新農業人フェア」といった農業希望者向けの就職説明会も盛況ですが、

新人を採用できるぐらいの売上が確保できる法人もしくは個人は広い農地を確保しやすい地方に多く、

農地面積の小さい東京都では数えるほどしかありません。

しかしながら、その東京で新規就農する人たちが増えておりそのグループである

「東京NEO-FARMERS!」のメンバーは40名を超えるまでになりました。

その多くがここ5年以内に就農を希望し、農家での研修中だったり農地を借りてスタートしたメンバーです。

なぜ東京都で新規就農者が増えているのか?

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東京NEO-FARMERS! のHP「ごあいさつ」ではこのように紹介されています

東京都農業会議を通じて東京都内で新規就農した者や新規就農を目指す者、また、その活動を応援する者が、毎月、夜な夜な集まっていた夜会が、直売や新規就農の相談などに取り組むようになり「東京NEO−FARMERS!」へと発展しました。 規則も何もない自由な集まりですが、パワ−と思いやりに溢れた強い結束力のある集まりです。

東京都農業会議」とは東京都における各自治体の「農業委員会」を代表する組織で

国や東京都の助成金を受けて運営されている非営利法人です。

おもに農地の貸し借りや相続問題などについて助言や調整を行い、営農活動における行政の補助機関として機能しています。

東京都で新規就農を考える場合、東京都農業会議が研修生を受け入れている農家の紹介や、

借りられる農地の紹介等してくれるため、まずは東京都農業会議に相談するというのが正規のルートといえるでしょう。

新規就農希望者の相談窓口となっているのが東京都農業会議職員の松澤龍人さんです。

ここ数年新規就農者が増えたのは松澤さんの親身な対応によるところが大きく、

東京NEO-FARMERS!というグループの求心力も松澤さんが生み出しているといえるでしょう。

農業者だけでなく広報活動を支えるデザイナーもメンバーに入っています

農業者だけでなく広報活動を支えるデザイナーもメンバーに入っています

毎月、福生駅の近くで開かれる東京NEO-FARMAERS!の交流会にはメンバーだけでなく、

農林水産省の都市農業担当者や、日本政策金融公庫などといった現場を支える立場の方々も参加し、

実務的な情報交換も盛んに行われています。

東京NEO-FARMERS! 就農のその後

就農すること自体がなかなかのハードルなのですが、 営農を続けていゆくためにはさらなる困難が待ち受けています。

東京・武蔵村山市で就農した福島譲さん

2年前、武蔵村山市で就農した「福笑い農場」の福島譲さんは国立大学農学部にて修士課程まで研究を続け、

農業生産法人に就職4年で退職し、一度は農業を離れたものの新規就農の道を選びました。

金銭面で考えた場合はるかに安定した進路選択はいくらでもできたでしょう。

それでも「営農面積を徐々に広げ経営が少しづつ改善してゆく今が充実している」と福島さんは語ります。

 

東京NEO-FARMERS!のようなグループが有ることにより人や情報が集まり、

福島さんのような就農者にとっては同じような立場の人達との懇親だけではなく、

農業技術の勉強や、営農支援情報を得る貴重な場となっているようです。

まだまだ個々の努力によって点として存在している都市農業の新しいカタチですが、

これがさらに加速して新しい風となってゆくのかどうか、注目すべき取り組みであるのは確かです。

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