「東京の緑」は豊かなのか?貧しいのか?東京都の円卓会議レポート
東京駅前 新丸ビルの中にある「エコ空間」
2007年に三菱地所が「世界で最もインタラクション(相互作用)が活発な街を目指してハード・ソフト両面から進める“丸ノ内再構築”」
という謳い文句で建設した37階建てです。
10Fにはそのコンセプトを象徴する存在として環境戦略拠点「エコッツェリア」があります。
「産官学民とのパートナーシップを図り、大丸有(大手町・丸の内・有楽町)エリアのまちづくり推進や、エコに関する調査研究と情報発信、各種イベントの開催など、さまざまな活動を行っています。」(エコツッエリアHPより)
「朝活」の先駆けでもある「丸の内朝大学」もこちらで開催されています。
屋内緑化ということで、壁からは熱帯雨林からやってきたであろう日陰植物が生息し、水辺では金魚の他、カワニナやホタルも飼育されています。
㈱農天気 小野がこんな場所にやってきたのは
「東京の緑を守る将来会議」に参加するためです。
東京都×セブン-イレブン→「東京の緑を守る将来会議」とは?
東京都都市整備局とセブン-イレブン記念財団が主催となり、事務局をNPO Birth(武蔵野公園 武蔵国分寺公園 狭山丘陵などの都立公園の指定管理を受託)が務めています。
東京都が都立公園などの都有地ではなく「農地・林地・屋敷林」などの民有緑地の減少をどう食い止めるか・・・という課題に取り組むために民間の力を広く集めようと企画された会議です。
横張 真 | 東京大学大学院 教授/東京の緑を守る将来会議 運営メンバー |
池邉 このみ | 千葉大学大学院 教授/東京の緑を守る将来会議 運営メンバー |
小野 弘人 | セブン-イレブン記念財団/東京の緑を守る将来会議 運営メンバー |
佐藤 留美 | NPO法人 NPO birth 事務局長/東京の緑を守る将来会議 代表 |
篠沢 健太 | 工学院大学准教授 |
植田 直樹 | 株式会社三菱地所設計 都市環境計画部ランドスケープ室 |
近江 哲也 | エコッツェリア協会 事務局次長 |
鹿住 貴之 | 認定 NPO法人 JUON(樹恩) NETWORK 理事・事務局長 |
千葉 晋也 | (株)石塚計画デザイン事務所 |
鈴木 菜央 | NPO法人 グリーンズ 代表理事 |
小野 淳 | (株)農天気 代表 |
東京都 | |
菊地 正芳 | 東京都都市整備局 都市づくり政策部 緑地景観課長 |
斎藤 義彦 | 東京都都市整備局緑地景観課公園計画担当 |
事務局 | |
折原 磨寸男 | NPO法人 NPO birth 代表 |
宮奈 由貴子 | NPO法人 NPO birth コンサルティング事業部主任 |
中倉 美奈子 | NPO法人 NPO birth コンサルティング事業部 |
それぞれの事業や現場を抱えているために横断的に繋がりづらいメンバーを「将来会議」ということで横串に刺して化学変化を起こす・・・というのが大きな目標(佐藤留美 代表)とのことです。
自己紹介のあとのブレストではそれぞれの立場から課題や事例やアイデアが乱出するところを、とりまとめ役を買って出た方が分類し可視化してゆきます。
東京の緑地をどう評価するのか?個々の緑地の価値をどのように金銭的に格付けして地権者&納税者の合意をとってゆくのか?などなど
10月13日に成城ホールにて開催予定のイベントに向けて具体的なアクションについてもアイデアを求められました。
メンバーの中でも総論よりも各論的な役回りを求められている小野としては、国立市谷保の水田のことや、行政と住民と地権者の意識の乖離などを踏まえた上で「モデル農園 はたけんぼ」や「会員制農園PICNIC]が先行事例として評価されることで道を開きたいという旨の発言をしました。
夜もふけるまで議論は続き、
「東京都のまちづくりアクション」などの情報も合わせて、円卓会議の模様を継続してレポートしてゆきます(次回は7月7日)
セブン-イレブンのレジ脇にあるあの募金箱の総額は?
最後にちょっとおもしろかったプチネタですが。
セブン-イレブン記念財団は、あのコンビニレジに有る募金箱が財源となっています。
が、年間募金額はだいたいおいくらだと思いますか?
ちなみに1日1店舗平均80円だそうです。
これが365日=29,200円
セブン-イレブンの日本全国16622店舗×29,200円=4億8千536万2千400円
おお~!という金額です。これらは主に社会貢献活動への助成金として使われているそうです。
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